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    「玉置玲央のワークショップ@福岡」がっつりコース<1日目>

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      三坂です。
      一人芝居フェス「INDEPENDENT」を終えた、8/13-14に、
      「玉置玲央のワークショップ@福岡」をおこないました。

      俳優による、俳優を対象とした、俳優WS。
      柿喰う客の玉置玲央さんが、自身の活動の中で大事にしていることについての内容でした。

      --------------------
      <1日目>8/13 13:00〜17:00
      最初に、玉置さんより挨拶。



      玉置「ふだん、柿喰う客では身体を使う演技をしているので、
      身体を使うWSなのかな?と思って参加された方もいらっしゃると思いますが、
      今日はあまり身体を使うことはしません。
      俳優として、面白い芝居をつくる要員になるためにどうするか、というWSをします。」

      まずは、自己紹介からスタート。
      自分の名前と最近興味深いことを話してもらいました。
      オリンピックや最近読んだ本、虫の観察などさまざま。

      自己紹介の後は、鬼ごっこ。
      今回のワークショップでは、人とのコンタクトをとるものが多くなる、ということで、
      全体を通して
      ------------------
      ・怪我をしない/させないを絶対にまもってほしい。
      ・自分ができる動きの範疇を超えることをしない。
      ・自分の意志でコントロールできる動きの範囲でやっていくようにしてほしい。
      ------------------
      というお話しがありました。



      走らず、歩いての鬼ごっこ。
      途中で、どんどんルールを追加・変更していきます。

      ・鬼が一足度に「あ、あ」と言い、逃げる人は一足ごとに「い、い」と言う
      ・3、3、7拍子のリズムで移動
      ・けんけんぱの動きで移動

      などなど。
      途中で玉置さんより
      「この鬼ごっこはウォーミングアップなので、身体があったまるのが目標。
      でも、周りをよく見て。
      逃げるのが前提だけど、誰がどこにいるのか、

      自分の動きで怪我させないかとか考えながらやってみるといいよ」

      と声かけがありました。



      鬼ごっこで身体をあたためた後は、
      「空間を埋める/知る」ということで、会場内を歩きまわりました。

      1本の支柱の上に載っている板の上にいる、というイメージで、
      板が傾かないよう、全員で空間を均一に埋められるように、
      ということを意識して歩きます。
      歩きながら、自分の状態や、空間の状態、まわりの人の状態も観察。

      玉置「歩きながら聞いて下さい。
      僕たちは劇場でお芝居する。劇場がどんな場所かを知ろう。
      この場所のエキスパートになれるように、と考えて。
      まわりをよく見て。場所だけでなく、自分以外の人も。

      僕がこころがけているのは、自分の状態を深くまで感じて理解すること。
      その次に、今度は空間に対しての考察。そして共演者。
      今回はWSだけど、一個のお芝居をつくる座組の一員という感じで、
      よりよりお芝居・WSであれるように、という意識でいてみて。」


      どのくらい空間を埋めれているか?という確認をしつつ、どんどん歩きます。
      歩いている中で、玉置さんから
      「100%空間を埋められることを目指すだけが目的ではないが、
      どうしたらそうなるか?とやってみるのはいいかもね。
      全員で、1枚の板が傾かないようにすることは心がけて。」
      「まわりを見ているとわかると思うけど、
      誰かがある方向に向かうから、自分が別の方に行くとかもあるし、
      自分が『こっちに向かうよ』と発信することもある。
      そういう受信・発信も意識できると素敵だと思う。」
      などと声かけ。

      次に、速さ(ピッチ)を変えて歩いていきました。
      いつも動いている速さを4として、1〜8の8段階。
      ピッチを変えると、今までと動きが変わってきます。
      怪我をしないように注意しながら動いていきます。

      玉置「怪我をしないさせないことに注意して。
      それから、自分やまわりの変化を感じて、自分と他人に興味を持って。
      ピッチは周りの速さにひきずられなくて、自分の速度でいい。
      ピッチの変化で感じることや空間を満たす度合いも変わってると思う。
      目的は、きれいに歩くことではない。
      ピッチを変えることで空間・他人・自分がどう変わったかという意識。
      うまくいかなかったときは、ぱっと捨てて切り替えていこう。
      うまくいかないな、と思ったらぱっと捨てて切り替えていくのは、本番中も一緒。
      100人の観客がいたら、全員を満足させるために自分が何ができるか?
      どう変化したらいいのか?ということを考えて、
      よりよい演劇が出来る状態にもっていけるようにしてみて。
      ふだんやらないことが案外役に立つことも。」




      歩きまわったあとは、参加者全員でフィードバックを行いました。

      玉置「ワークショップ中、フィードバックを多くやるようにしている。
      これは、ひとつの座組として情報共有ができるように。
      きちんと情報共有ができていることが、お客様への満足につながると思う。
      ただ、共通の認識を持つ、ということについては特に重要視はしない。」


      歩いていて気付いた自分や他人・空間の状況や変化について話していきました。
      それぞれに感じていることが違ったり、「たしかに!」と共感する場面もあったりと、
      次から次に話していました。

      玉置「いろんな意見聞けてよかった。
      演劇をつくるのは、人間関係や共通認識をつくることだと思う。
      人によるけど、ディスカッションの時間があると一つの目標にむかいやすくなるので、やってみた。
      今度は、空間を埋めるゲームに、共通認識の要素を加えていってみます。
      目標は100%にすることじゃなくて、
      なぜ100%にならないか?や、どうしたらなるか?を考察すること。
      その材料になることをしましょう。」


      次に、さきほどと同じように空間を埋めるように歩いていきます。
      今度は、平面としてではなく、立体的に空間を意識しました。
      歩いている中で、誰かと「意思の疎通がとれた」と思ったら、会釈をします。
      先ほどと同じように、ピッチを変えたりしながらどんどん歩きます。
      会釈(非接触)→「こんにちは」(声の接触)→ハイタッチ(点の接触)→ハグ(0距離)
      と、「意思の疎通がとれた」と思った時にとるコミュニケーションを
      変えていきました。



      歩き終わったら、また全員でフィードバック。
      接触することや目をあわせることが意識の共有に関係あるのかなどについて話しました。
      どのコミュニケーションが一番やりやすかったか、ということや、
      参加者それぞれの意識の範囲がどのくらいか、ということについても話しました。

      フィードバック中も盛り上がっていましたが、
      休憩中も、参加者同士でディスカッションが生まれていました。

      今度は、空間とのコミュニケーション、ということで、
      ホール内で自分の一番好きなところを選び、
      なぜ好きなのか、について発表していきました。
      全員分発表した後は、一番嫌いなところを選んで、発表。

      誰かの一番好きなところが誰かの一番嫌いなところだったり、
      好きな理由も、参加者によって様々でした。

      玉置「ここに限らず、劇場では自分の落ち着く場所をつくるのが大事だと思う。
      舞台セットなどが組まれて、完成されてる劇場の中で落ち着く場所をつくると、
      アップの時とかにいいんじゃないかなと。
      また、僕が演劇の中で一番重要視しているのは他人との関係。
      自分と共演者・演出家・スタッフ・お客様とか。
      座組で空間を共有するのは大事なことだと思っていて、
      空間のことを知れれば人のことも知れる。
      好きな場所がわかったり嫌いな場所がわかると、空間についてわかると思う。
      そんなことなんだな〜と思ってもらえるとうれしい。」


      最後にまた歩きまわり、合図で二人組に。
      今日の感想について2人でフィードバックをおこないました。




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