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    • 2018.07.16 Monday
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    ステージスタッフワークショップ【舞台監督編】レポート

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      8/23、ステージスタッフワークショップ【舞台監督編】が行われました!

      舞台監督編は1回のみのワークショップ。

      講師は、九州大谷短期大学講師の古賀裕治さん。


      ワークショップでは、「舞台監督やったことある人?」という講師から参加者へ向けての質問から始まりました!

      (3名ほどが手を挙げる)

      古賀さん「自分でやってみてどんな仕事でしたか?」

      手をあげた参加者からは、「現場をまとめてスムーズに事故がなく進める仕事」、「キャストとスタッフのかけはしかなと思っている」「主にスタッフを中心とした管理、運営、調整役だとおもっている。」などのお話がありました。


      古賀さん「そうですね。今でた答えもひとつの答えです。僕が今日言う事は、諸先輩方に言われたことを受け継いできています。たとえば、ニューヨークにはユニオンという組合があり、そこでは舞台監督のルールブックがあり、それにのっとってやっています。日本の場合は組合もないし、ルールブックもない。個々人がそれぞれやっているのが多いと思います。」

      ワークショップ導入として、古賀さんから、妹尾河童さんの「河童が語る舞台裏おもて」という本の紹介がありました。
      「これはとてもいい本です。写真も多く、具体的にいろいろ書いてあって参考になりますよ。」

      古賀さん「舞台監督の仕事は、視覚的に見えない、聴覚に訴えるものでもない。
      稽古スケジュールを作ることから始まり、演出家がどんな作品をつくろうとしているかを考えている。出演者よりも人望が必要。時間を各パートに時間ごとに割り当てるという仕事もある。これから説明することはこの本と大きく外れません。」とのお話があり、講座は具体的に始まりました。

      「舞台監督はどんな仕事をするのか」

      講師作成の資料を参加者で音読しながら、舞台監督の仕事の流れについてみていきました。

      古賀さん:「私の師匠から言われたのは、舞台監督は「批評の対象にならない」、ということ。美術、照明、音響などはかならず批評の対象になりうる、コミュニケーション作業だから、舞台監督が良かったから作品が良かったというのはない。もしあれば、もしかしたらそれはあまりよくないことかもしれない。
      また、舞台監督の仕事は、スタッフ、出演者との信頼関係の仕事になってくる。
      まず、「舞台監督は批評の対象にならない仕事をしているということになる」、というのを覚えておいてほしいと思います。」

      とお話がありました。

      続いて、

      古賀さん「表現者と劇場との信頼関係をつくっていく仕事、演出家だけ、役者だけの情報を聞いていてはだめで、各方面から情報を収集していく仕事、舞台監督は聞く仕事である、ということ。
      「人の話、つまり、演出家や役者、スタッフの話を聞いてあげる作業」ということになる。
      舞台監督がリードしていくということはあるが、演出、スタッフそれぞれの領域を超えていけないということがあります。

      と舞台監督の心構えなど講義は進みます。

      舞台監督の目的は、「(舞台の)初日をあけること」である、と古賀さん。
      演出家が何をしたいか、表現者がなにをしたいか、ということをひろう作業。
      また、舞台監督は、演出家、制作とチームを組むことが多い。
      演出家が何をしたいかを早くつかむ、ということが求められます。

      いくら自分が嫌でも、演出家の意向をつきつめていく、という作業になります。
      たとえ、自分の方が演出能力が高くてもそこに口出しをしてはいけない。
      それをするのであれば、演出家になればいい。
      批評の立場になってはいけない。

      信頼関係を築くこと、演出家、表現者が何をしたいかを突き詰めていく作業、とも言えます。

      「信頼」、「責任」、「確認」という3つの要素が必要です。
      この三角形が相互作業で成り立っている、というお話がありました。

      いろんな人間が関わる舞台の中で、それぞれの確認をしていくことが必要信頼関係をつくっていきます。これが舞台監督の仕事。

      言っている分にはできそうですが、実際に仕事が進んでいったり、お金が絡んできたり、人間関係が絡んできたりするとなかなかスムーズにいかなかったりします。
      実際の仕事になると難しかったりします。

      舞台監督が偉いということではない。全てのセクションの情報が舞台監督にくるようなポジションになってる。連絡する、確認をとる、ということが舞台監督の大きな仕事になってきます。

      また、大事なのは、「時間を守る」、「遅刻をしない」、ということ、というお話もありました。

      古賀さん:人の一歩先を考える。時間より早くくれば信頼されます。
      技術も何もなければ、時間を守る、ということをまず心がけましょう。
      それができれば信用されます。
      スタッフの一員であるということになると人よりも早く来る、時間に遅れないというのが大事です。基本ですが、これがなかなか難しかったりするんですね。

      さらに、舞台監督として頭に入れておくといいアドバイスも。

      古賀さん:役者はデリケートです。なんらかの状況を崩さないことが結構大事です。人はそれぞれジンクスをもっています。役者の小道具は結構ジンクスもっていることが多いので触らないほうがいいです。
      うまくいったときのジンクスをつくって自分のリズムを作る役者が多いので、それぞれの現場でそういうのを守っていくのがいいですね。

      また、
      「「安全のための確認」がなかなかとれないことがあります。「監督」と名前がついている限り、何か事故があったときには、責任をおって裁判所にもいかないといけないし、そういう仕事である、ということは頭に入れておきましょう。」という力強いお話もありました。

      * * * * * * * * *

      舞台監督の仕事の概要について学んだ後は、具体的に、「舞台監督の仕事の流れ」についてです。

      古賀さん:舞台監督は、仕事の依頼がくることから始まります。舞台監督の人がプロデュースしてやる時もあるが、外からの依頼で始まることが多いですね。

      仕事が始まってからやることは、台本や曲を聴いてどう思うか。まずは自分の感性が必要。演出家がどう考えるかによってまた違ったりするので、そこでどう考えているのかを聞いていったり、穴を埋めていく作業になります。

      ・打ち合わせ
      スケジュールの確認(いつから稽古、仕込、本番、などなど)が必要。
      どんなにわかっているつもりでも思い込みなどあるので、きっちり確認しておくことが大事。
      予算を聞く、というのも大事です。舞台監督は予算全体を把握するところが多いともいえます。たとえば、100万の予算があるとすると、その100万を各セクションにどう割り振るかを考えていく作業があります。

      ・稽古場スケジュール
      稽古スケジュールは、演出助手との相談も含めて組み立てていく。
      演出家の意図を汲み、反映していく。具体的にその確認がないと組み立てられない。
      演出意図がわからない演出家がいたりするが、これは粘り強く聞いていくしかない。
      これがないと舞台監督は動きようがないので、聞いていくしかない。

      ・稽古
      稽古での変化をどんどん覚えるのも舞台監督の仕事。
      変わっていくこと、変化をどんどん覚えていく。
      演出助手とは別にまたチェックしていくこと。
      変わったことにすぐに対応する、という仕事でもあります。
      演出家の要求に答えないといけない。変化することを見つけて、覚えていく仕事といえます。

      「芝居の場合、1〜2ヶ月くらい稽古があっているところが多いですね。
      どれくらいから稽古にいくかというのはそれぞれだが、できるなら早いうちから立ち会ったほうがいい」と古賀さん。


      ・劇場に入ってからの仕事
      普通劇場は一つしかないので全員が一斉に動けるわけではないです。
      それぞれのセクションについてのわりふりは劇場に入ってからやるわけではなく、これを事前にスケジュールをたてておきます。
      仕込図は舞台監督は見れるようになっておいたほうがいいです。
      照明、音響、大道具チームそれぞれで確認したほうがいい。
      稽古場の段階で事前に確認しておくこと。

      また、道具は余るくらいの量を用意しておいたほうがいい。
      仕込は人はいないより人いたほうがいい。猫の手借りたいくらいなので。
      でも実際に仕込の時の作業は、仕込みをしっかりできる人が1人いないといけない。

      また、「舞台監督は決定をくださないといけない仕事」と古賀さん。

      古賀さん:指示を与える仕事。だから、中身がわかってないといけない、だから、稽古場にいって中身を確認しておく必要がある。1日で本番あけなきゃいけないときには、1日でやる方法がある。そういう意味で中身をわかってないといけない。


      その他、実際の仕事の中で覚えておくことについてお話がありました。

      古賀さん:大きいコンサートなどになるとミリになったりするが、日本の舞台はだいたい尺貫法でやるところが多いので、尺貫法は覚えておきましょう。
      また、舞台監督劇場の大きさは調べた方がいい。図面だと入るかもしれないが、実際にちょっとした場所で違う、ということがあったりするので、事前に劇場の情報を知っておく必要があります。事前の確認が必要。搬入口も同じく。行ってみて入らない!ということがあったりします(笑)
      稽古場も大切だが、劇場の情報、状況を知っておくことが重要です。
      舞台監督は責任がある、現場をまわしていくために、情報を知っておくことが必要。


      * * * * * * * *
      最後は、台本整理のやり方を学びました。

      台本から、舞台美術、小道具がどういうものがいるか、どんな照明になるか、役者がどこから出入りするか、などなどの情報を把握しやすくするために、台本にマーカーペンで色分けしたり、自分にわかりやすい記号をつけるなどして整理していく作業を学びました。

      ワークショップの最後に、古賀さんからあらためて舞台監督として気をつけることなどのお話がありました。

      古賀さん:劇場の人たちは入ってきたときから、帰るときまでを見ています。
      挨拶の仕方や仕込の仕方、劇場の使い方、などなど。
      壊したりしなくても、そういう普通の状態を見ています。
      劇場との信頼関係、コミュニケーションにもつながっていきます。

      また、舞台スタッフは声を大きく出したほうがいい。作業中は危険なことが多いので。
      物が落ちてきたりしたときに、相手に危険を知らせる必要があります。
      自分は言ったつもりでも、相手に伝わってなかったら危ない。声は大きく出しておいたほうがいいでしょう。

      照明を最初からフルに使うとそれ以上に方法がなくなります。
      「引き算」という考え方を知っておくこと、スタッフの仕事はそこです。
      足していくばかりでなく、引き算するという方法を知っておくことがスタッフがやる仕事といえます。

      そして、先ほどの劇場の話しに関係しますが、物を壊したときは、すぐに劇場の人にきちんと言うことです。その時逃げても絶対後で分かるので、恥ずかしくてもちゃんと言ってください。

      どこのセクションも大変だが、舞台監督は「聞く」仕事なので、どうしたいかを提示できるようにする。稽古は本番のための稽古だということを忘れないでほしい。
      本番のための稽古をどう考えるかは、舞台監督の手腕が問われるところですね。

      ********

      ステージスタッフワークショップ、舞台監督編は、たくさんの方にご参加いただきました!

      舞台監督編は1回のみのワークショップでしたが、
      照明編、音響編はまだまだ続きます!

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